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2020.06.01 研究費設置企業のご紹介

人と人とを技術でつなぎ、新たな時代の環境をつくる 株式会社フォーカスシステムズ

ITイノベーション事業本部副本部長 兼 事業創造室長 松坂 裕治 氏(写真右)
ITイノベーション事業本部 事業推進事業部 課長 中村 和人 氏(写真左)

日本の社会基盤をITで支え続けてきたフォーカスシステムズは、変化の激しい時代に未来のより良い環境作りのために、研究者との共創を進めている。若手研究者とつくりたい未来と技術について話をきいた。

社会を支えてきたIT技術で未来を創る

株式会社フォーカスシステムズは、1977年に設立され、公的機関から民間企業も含め、多種多様なシステム開発・運用に携わるとともに、情報セキュリティやIoT関連等の自社製品の開発・販売にも積極的に取り組んできた。生活の中でITが占める重要性は増え続け、企業として順調に成長する中、強みのIT技術をベースとして、社会と人を支える新たな柱の構築に向かって走り出している。その一つが、VR・AI、ブロックチェーン等、先端技術の研究開発を行うベンチャー、株式会社VRaiB(ブレイブ)の設立だ。eSports等のエンターテインメント分野はもちろんのこと、産業課題および社会課題を解決する新たなソリューションの創造を目指している。さらに、無人航空機「ドローン」活用等による連携協力を茨城県笠間市と締結した。ドローンをとりまく諸問題を同社の情報通信技術・製品で解決し、産業利活用のハードルとなっている規制の緩和に向けて取り組んでいる。蓄積された独自の技術とノウハウに最先端のテクノロジーを取り入れながら、常に新しいソリューションの創造に努めてきた同社が、次なる連携先として、研究者との取り組みを加速している。

アカデミアとの繋がりから日本から世界に誇れる技術を

「研究者の方と話すと、本当にやりたいことをしていることが伝わってきて、こっちもワクワクしてしまいます」。事業創造室長の松坂氏は研究者との連携に可能性を感じている。2019年4月、国立大学法人筑波技術大学と、聴覚障害者の職域拡大や環境改善を目指して、複数人との会話におけるリアルタイム字幕表示に関する共同研究を開始した。「誰が」「何を話したか」といった大量の聴覚情報をリアルタイムに視覚情報に変換し、聴覚障害者の情報取得の助けとなる機能性を持ったUIの開発を進めている。さらに、放射線などによるDNAの損傷評価技術を有する茨城大学と共に、DNA損傷レベルのモニタリングを通じて自身の健康リスクを可視化するシステムの構築を目指している。共同研究者の高橋氏はこの技術を基盤とした研究開発型ベンチャーを2020年3月に設立し、社会実装に向けた連携をさらに強めている。また、産業技術総合研究所とは、脳卒中迅速診断治療のためのX線CT搭載救急車のインフラ構築に向けて、医療課題解決のための議論を進めている。同社のITノウハウを取り入れることで、医療サービスのさらなる充実はもちろん、今まで医療設備を十分に整えられなかった病院過疎地や災害地へも、最先端の医療が届く未来が実現可能となる。さらに、名古屋工業大学、筑波大学、大阪工業大学など未来を一緒に創り出す多くの研究者と共同研究を推進している。新た注目する農業分野においては、果樹栽培におけるスマート農業の実現に向け、ベンチャー企業との共同研究や実証試験にも乗り出している。共同研究を通じて、研究者の魅力を課題解決にかける想いだと感じた松坂氏。「彼らはできないこと、困っていることをストレートに言ってくる。そしたらこっちも一緒になにかをやってやろうという気持ちが湧いてきます」。研究者と企業が力を合わせることで、日本から世界に通用する技術を生み出し続けてようとしている。

アフターコロナ時代を若手研究者と共に

未来に渡って新しいものを生み出し続けることを企業姿勢と掲げる同社にとって、研究者が描く未来は、将来の事業になる可能性を秘めている。昨年公募したリバネス研究費フォーカスシステムズ賞では、2名の研究者を採択した。聖路加国際大学で統計学を専門とする米岡大輔准教授は、機械学習モデルを用いて高解像度衛星データと患者に関するビッグデータを結びつけ、疾患予測をするという世界初の取り組みに挑戦している。宇都宮大学の佐藤光磨氏は、要介護者のベット上での挙動を高精度に感知する次世代見守り支援機器を開発、さらに機械学習と組み合わせることで、体調不良の早期発見を目指している。常に未来に向かって課題に向き合う研究者を間近でみてきた松坂氏は、彼らが楽しくチャレンジできる環境を創り、共に未来を創造していきたいと考えている。新型コロナウィルスの影響で生活様式が一変した今、それはさらに強いものに変わった。「アフターコロナ時代を研究者と共に考え、人類の次の一歩を創造していきたい。」どんな時代になるかは誰も分からないが、誰も分からないことを解明してきたのが研究者だ。未来を共につくり上げて行く、そんな研究者からの募集を待っている。

 

第49回リバネス研究費フォーカスシステムズ賞 募集開始

募集対象:大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者

  • 海外に留学中の方でも申請可能
  • 研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能

対象分野

アフターコロナ時代のスマート社会の実現に向けたあらゆる研究

ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、交通、医療、介護、ヘルスケア、バイオ、 ものづくり、農業、海洋開発、食品、防災、環境、エネルギー、資源

採択件数

若干名

助成内容

研究費50万円+システム化に向けてのアドバイス

応募締切

2020年7月31日(金)24時まで

担当者より一言

 ネットワークの高度化を基盤に、ビッグデータ解析、AIと関連技術革新が進み、サイバー空間と現実空間の融合が進んでいます。特にコロナウィルスにより生活様式は一変し、デジタル化は加速していくことに違いない。フォーカスシステムズでは、データ取得、取得したデータの解析、解析結果を用いた社会実装・サービス化までを、一気通貫して取り組むシステム設計・開発により加速する様々な研究を募集します。スマート社会の実現に向けて、様々な仮説と取得する現実空間のデータについて、農学分野、生命科学分野など分野に限らず多岐にわたるアイデアを募集します。

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リバネス研究費の申請について

皆様のご応募お待ちしております。