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研究者が持つ知識の可能性を最大化する 株式会社リバネス

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株式会社リバネス 知識創業研究センター センター長 髙橋 宏之

リバネス研究費の開始から10年以上が経ち、これまでの採択者は281名(2019年11月19日時点)、参画企業78社、研究費の総支給額は1億円を超えた。申請書、面談を通して数多くの若手研究者に会う中で、申請者同士の研究が融合したらその研究の可能性がもっと広がるだろうという場面がいくつもあった。リバネス研究費を始めた当時は、異分野の研究者をつなげられる強い場がなかったが、超異分野学会がその機能を果たす場として成長してきたことで、リバネス研究費に申請すること自体の価値がより高まっている。リバネス研究費、超異分野学会の立ち上がりを紐解きながら、今回のリバネス研究費超異分野学会賞と第9回超異分野学会本大会で仕掛けていきたいことについてご紹介したい。

自社の投資案件から始まった研究費

今ではリバネス研究費に企業名が付いていることが当たり前だが、もともとはリバネス単独で2009年に研究費は開始した。リバネスとしてようやくまとまった利益が数百万程度出た時期で、それを何に使うかという議論の中で、自分たちと同じくらいの年齢の研究者が新規の研究アイデアを試すところを後押ししようという話になった。最終的に全会一致で実施が決まった。額は最大50万円と決して大きくはないが、「自然科学の全分野」を対象に募集した研究費に、生態学、地質学、分子生物学、医学、情報科学など多様な研究テーマが集まり、多様さとともにそれぞれの人の独自性を感じ、この申請だけにとどめておくのではなく、他の研究者や企業とのつながりを作れる仕組みがあれば、ということを強く思った。ちなみに、この時は社内での書類審査と面談を経て、最初の7名が採択された。

修士、博士でも出せる

リバネス研究費の大きな特徴のひとつは、修士、博士の学生でも申請できる点だ。これまでに採択した281件のうち、採択時に修士に在籍していた人が20名、博士に在籍していた人が47名と、大学院生の採択者が23.5%にのぼる。駆け出しの学生でもアイデアを試したいという気概があれば、その研究を進める機会を提供してきている。また、使用期限を設けていない点も特徴だろう。海外への渡航費など、ここぞという研究のステッブの時に使う人も多い。

超異分野学会の立ち上げ

2010年からリバネス研究費は現在の3ヶ月に1度の公募に変わり、採択者が急速に増え始めた。2011年に採択者を呼んでディスカッションする機会を設けたところから、採択者や申請者との関係性が研究費だけに限定されるのではなく、一緒にコトを仕掛ける相手に変わり始めた。そんな流れの中で2012年に立ち上がったのが、超異分野学会だ。アカデミアの研究者、大企業、町工場が集まり、ボスター発表、口頭研究発表、研究費実施企業による講演と、現在の超異分野学会と比べると規模こそ小さいが、ボスター発表に集まる研究分野の多様性はこの頃から変わらない。

コトを起こす場へ

2015年に開催した第5回超異分野学会本大会から、異分野の研究者同士に横串を刺すような分野横断的なテーマを設けたセッションが始まる。セッションの役割が新たな知識やブロジェクトを生み出すための場という位置付けに変化し、超異分野学会がコトを起こすための場としてようやく動き始めていくことになる。セッションの企画はバートナー企業から持ち込まれることもあるが、実は大半がリバネスのメンバーが普段の活動の中からアイデアを膨らませて作っている。この座組みだとこんな新しい知識が作れそうだ、この課題解決にはこんなメンバーが集まると実現できるに違いない、そういう考えのもとセッションのタネが生まれ、バートナー企業を巻き込みながら超異分野学会の場で具体化している。

自らも一緒に仕掛ける側でありたい

リバネスが普段から会っている人は、アカデミアの研究者に限らず、大企業、ベンチャー、町工場、生産者、中高生と実に多様だ。我々はただ会って話しているのではなく、その人とならどんなことができそうかを常に考えながら動いている。研究費の書類審査と面談は、我々の周りにいる人々と申請者とでどんなことがやれそうかをリバネスのメンバーが考える機会でもあるのだ。第47回リバネス研究費超異分野学会賞では、面白いことを仕掛けていきたいと思っている8つの領域を対象に募集を行う。申請者にはぜひ超異分野学会に参加していただきたい。そこには、審査を通してみなさんの研究について理解を深めたリバネスのスタッフが、異分野の仲間を巻き込んでこんなコトをやってみたいと思って待っている。ひとつの分野のアブローチで解決が難しいことも、異分野との掛け合わせでコトが進む。そんな出会いをひとつでも多く、今回の研究費と超異分野学会で実現したい。

第47回リバネス研究費超異分野学会賞 募集開始

募集対象:大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者

  • 海外に留学中の方でも申請可能
  • 研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能

募集分野

自然科学、工学、農学、医学、薬学のあらゆる研究かつ、設置する領域に該当する研究

採択件数

下記8領域の中から若干名

助成内容

研究費50万円

応募締切

2020年1月31日(金)24時まで

担当者より一言

リバネスでは、既存の枠組みにとらわれず、大胆な発想で新しい領域を開拓する研究を応援しています。今回は、8つの領域に関する賞を設置しますが、関連する研究領域の人のみならず、現在取り組んでいる研究の知見を生かして他分野に挑戦するような研究も対象とします。自分の研究の幅を広げるきっかけをぜひ掴み取ってください。

◉アグリテック領域

農林水産業全般。新たな栽培技術、養殖技術、作物・家畜・養殖魚の生体情報の追跡技術など、従来の一次産業を変えるような研究をお待ちしています。また、機能性成分の研究なども含みます。

◉バイオテック領域

生物に関する全分野。特に、新しい生物学の概念に発展しうる研究、生物が持つ機能の新たな利活用に関する研究、生物学を発展させうる解析技術に関する研究をお待ちしています。

◉ケアテック領域

身体的困りごとを解決する研究全般。特に、身体的ハンディキャップのギャップを埋める技術、介護現場での介護・被介護者のコミュニケーションを促進する技術に関する研究を歓迎します。

◉ディープテック領域

材料、電気・電子、ロボティクス、情報科学をはじめとする工学に関わる研究全般。現在の延長線上の技術だけにとらわれず、工学に新しい概念をもたらしうる研究も歓迎します。

◉エコテック領域

環境・エネルギーに関係する研究全般。特に、環境問題、資源循環、エネルギー生産、電力の送達、エネルギーロスの解消などに関わる挑戦的な研究を歓迎します。

◉フードテック領域

食品の加工、流通、保管に関する研究全般。その他、食品流通や飲食業界の概念を変えるような挑戦的な研究も歓迎します。

◉マリンテック領域

海洋に関する研究全般。特に、海洋探査、海洋開発、海洋資源の保全、海洋環境問題など、海洋の可能性を広げる研究、サステナブルな海洋の利活用に繋がる研究を歓迎します。陸水と海との関係性なども含みます。

◉メドテック領域

人の健康に資する研究全般。創薬、再生医療などに限らず、検査、予防を発展させる解析技術、病気にかかりにくくするための基礎研究など、薬や治療の概念を変えるような挑戦的な研究を歓迎します。

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リバネス研究費の申請について

皆様のご応募お待ちしております。

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