設置企業インタビュー記事
研究開発事業部 中嶋 香織(右)
海の未知なる可能性に挑め!次代の海洋開発が拓く豊かな未来
海は人類にとって、未だ見ぬ新大陸のようなものだ。かつての大航海時代のように、私たちは海という新たなフロンティアに挑む時代の入り口に立っている。先進技術を携えた若き研究者の皆さんの型破りな挑戦を歓迎したい。
海への挑戦が人類にもたらす恩恵
海は、私たち人類にとって無限の可能性を秘めた魅惑の世界だ。地球の約7割を占めるこの広大な領域には、未知の資源が眠り、まだ解明されていない生態系が広がっている。一方で、海は地上とは全く異なる特殊な環境であり、そこには様々な技術的な課題が存在している。防水や耐圧、電波の届きにくさ、錆びやすさなど、陸上の常識が通用しない領域だからこそ、独自の技術が必要とされるのだ。
海洋技術の革新は、こうした海の恵みを活用する道を拓くだけでなく、陸上で営む私たちの生活をさらに豊かなものへと導いてくれるだろう。海底資源の開発や、海洋由来の新素材の発見など、海でのチャレンジが生み出す新たな知見は、人類社会全体の発展に大きく寄与するはずである。今こそ、海という未開のフロンティアに果敢に挑むときなのだ。
柔軟な発想で海との共生を実現する
海の恩恵を享受する一方で、私たちには海を守り、海と共生していく責任がある。海洋プラスチックごみや生態系の破壊など、海が直面する環境問題は深刻さを増している。また、地球温暖化に伴う海水面上昇や、津波・高潮などの自然災害も大きなリスクとなっている。海洋技術の発展は、こうした課題の解決にも貢献しなければならないだろう。
海の資源やエネルギーを利用する際にも、しなやかに海と共存できる技術が望まれている。仮に、巨大な人工物を海の中に新たに建造するとしたら、それは環境破壊的な方法ではなく、その存在によって海洋生態系がより豊かになるような、創造的で柔軟な発想に立ったものであるべきだろう。従来型の重厚長大なアプローチに、若手研究者の皆さんの斬新な視点やアイデアを加えることで、先人等の知見を土台としつつ研究がさらなる発展を遂げることを大いに期待したい。
次世代の英知を集結し、海洋立国の未来を切り拓け
海洋立国である日本が、世界をリードする新たな海洋技術を生み出していくことは、私たちに課せられた使命といえる。本研究費を通じて次世代の英知を集結させることで、未知の海に挑戦する若き研究者たちと、長年海と向き合ってきたベテランたちとの協働を創り出し、画期的なイノベーションを生み出すことを目指す。型破りなアイデアを携えて、ぜひこの大航海に参加してほしい。皆さんの斬新な発想こそが、海洋立国・日本の明るい未来への羅針盤となるはずだ。
現在募集中です。応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで
豊かな海と人との共生につながるあらゆる研究
海洋資源、エネルギー、輸送通信、防災、環境・生態系、モニタリング等、海の可能性を掘り起こし、人類の豊かな暮らしを実現する様々なアイデアを募集します。
設置企業・組織 | 株式会社リバネス |
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設置概要 | 採択件数:若干名 助成内容:研究費50万円 |
スケジュール | 応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで 審査結果:2025年4月にご連絡予定 |
募集対象 | ・大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者 ・海外に留学中の方でも申請可能 ・研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能 |
- 担当者より一言
- 世界をリードする新たな海洋技術を生み出していくために、現在の海洋研究の常識を覆す斬新な提案を期待します。陸地での開発技術の転用をはじめ、これまで海洋分野での取り組み実績のない異分野からの新規参入も歓迎いたします。海という未開のフロンティアに果敢に挑む次世代に集まっていただければ幸いです。
現在募集中のリバネス研究費
- 第67回 京セラ賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 基盤技術賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 海洋フロンティア賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 生物工学賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 フルライフ賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 【常時募集】リバネス研究費 スタッフ推薦枠