リバネス研究費

2026年3月公募第72回リバネス研究費

第72回 京セラ賞

現在募集中です。応募締切:2026年4月30日(木)18:00まで

ものを起点に次世代につながる価値を生み出すあらゆる研究

テーマ例
・金属とセラミックス等、異種材料を組み合わせた材料/部材に関する研究
・異種材料間の界面接着に関する研究
・ 生体適合材料や生体模倣材料に関する研究
・「もの」あるいは「ものづくり」に役立つ解析技術に関する研究
・CO2の資源化に関する研究
・セラミックスのリサイクルや元素戦略に関する研究

設置企業・組織 京セラ株式会社
設置概要

採択件数:若干名

助成内容:研究費50万円

スケジュール 応募締切:2026年4月30日(木)18:00まで
審査結果:2026年7月下旬頃に連絡予定
募集対象 ・大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者
・海外に留学中の方でも申請可能
・研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能
担当者より一言
京セラのものづくり研究所とCN技術研究所では、ものづくりの基盤となる研究開発に日々取り組んでいます。材料や資源循環に関するテーマはもちろん、それに限定せず「もの」を起点に人の営みをもっと良くするような次世代につながる価値を生み出すテーマを広く募集します。
設置企業インタビュー記事
(写真向かって左から)
所長 大嶋 仁英 氏*1、川井 信也 氏*1、山口 篤輝 氏*2、貝森 亮太 氏*1、黒木 麻衣 氏*1、熊坂 有真 氏*1、亀田 健太 氏*2、西川 諒 氏*1
*1 ものづくり研究所、*2 CN技術研究所


材料を起点に耕す、次世代のものづくり

ファインセラミックスを核とする材料技術を通じて、社会の基盤を支える製品を生み出してきた京セラ株式会社。人の目に触れにくい製品も多いが、人類、社会の進歩発展に確かなインパクトを与え続けている。その京セラの基盤技術を支えるものづくり研究所の若手メンバーが集まり、本年で4回目となるリバネス研究費京セラ賞を実施することとなった。次世代につながる価値の創出のために、外部研究者との連携の緒をつかむのが狙いだ。

 

豊かな社会の土壌であるものづくり研究

京セラは、ものづくりを通じて生活や社会に影響を与える製品を生み出し続けてきた。半導体産業向けの部品や電子部品、SOFC(固体酸化物形燃料電池)のような製品はその一例だ。鹿児島県霧島市にあるものづくり研究所では、そんな京セラの基盤となるファインセラミック材料をはじめとした素材研究から、製造プロセスや部品設計まで、幅広い研究開発が日々行われている。昨年は、研究所内からCN技術研究所が立ち上がり、カーボンネガティブといった未来に向けた研究にも力を入れている。本活動に関わる若手研究員は、それぞれ、コンデンサや産業用印刷機の基幹部品に加え、CO2回収装置や固体酸化物形電解セル、廃棄物の再資源化など、分野の異なる研究開発に取り組んでいる。しかし全員が、世の中の基盤を支えるものづくりに誇りを持って取り組む仲間だ。

 

人につながる価値を生み出す

では、研究員たちが考える「ものづくり」とは、一体どのようなものか。多様な考えのメンバーが集まっているが、共通して挙げたのが「人」だ。ただの素材や製品ではなく、人とつながり、人の営みをより良くし、夢を抱かせるものを作ることが大事だという。自社の経営理念にある「人類、社会の進歩発展に貢献すること」という思想とも通じる考え方と言えるだろう。そこで、本活動では「ものを起点に次世代につながる価値を生み出すあらゆる研究」をテーマとして掲げた。「次世代につながる価値」とは、単に目新しい技術や製品ではなく、人々の暮らしや社会のあり方をより良い方向へ静かに、確実に変えていくものだ。セラミックやその他材料はもちろん、それ以外の分野からも、研究テーマを募集する。

 

研究者と共に、夢を形にしていきたい

価値を生み出すには社外や異分野との連携も重要だと彼らは考えている。本活動では、連携イメージが湧いているものはもちろん、明確なイメージがなくとも対話の中から価値を一緒に見出していきたいと彼らは考えており、これは研究員らにとっての挑戦でもある。彼ら自身、自発的な外部研究者との交流ははじめての経験だ。夢のある研究者と一緒に新たな価値を作りたいと、期待をにじませる。「自分の分野の常識が、他の分野では常識でないことは多い。だからこそ、まだ世の中には広く知られていない研究テーマに自分たちが出会うことで新たな価値を見出していきたい」と語る。彼らは、これまでに研究所が培ってきた技術や経験をベースに、研究者一人一人の着想や問題意識と向き合いながら、その先にどのような価値を創りあげられるのかを一緒に考え、行動していくはずだ。(文・イェブジェニ アスター デューリヤ)

現在募集中のリバネス研究費