現在募集中です。応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで

物理・化学・感覚的手法による消臭に関するあらゆる研究
香水の残香、生乾き臭、リサイクル品由来の臭気など、消臭が困難な臭気に対して有効な消臭成分の探索や新規消臭技術の開発に関する研究を広く募集します。物理的・化学的手法に加え、感覚的評価を含む多様なアプローチによる、革新的かつ実用的な提案を歓迎します。
設置企業・組織 | 第一工業製薬株式会社 |
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設置概要 | 採択件数:若干名 助成内容:研究費50万円 |
スケジュール | 応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで 審査結果:2026年1月にご連絡予定 |
募集対象 | ・大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者 ・海外に留学中の方でも申請可能 ・研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能 |
- 担当者より一言
- におい分野への注目が高まる中、第一工業製薬では従来の技術では対応が難しかった“消臭困難臭“に真正面から挑んでいます。単なるマスキングではなく、私たちのユニ・トップ技術「臭気中和法」を用いて問題解決に取り組んでいます。一方、これまで「不可能」とされてきた“消臭困難臭“に対し、「可能」に変えるには革新的なアプローチが不可欠です。においの問題に悩む現場に、実用性と独創性を兼ね備えた提案をお待ちしています。
リバネス研究費の申請について
物理・化学・感覚的手法による消臭に関するあらゆる研究
設置企業インタビュー記事

コーポレート研究部におい研究グループ 岡村 周典 氏
コーポレート研究部におい研究グループ グループ長 木村 俊哉 氏
消臭困難臭という壁を越えるために分野を超えて挑戦する
リード:同じニオイは一つとして存在しない。文化や価値観によって「香り」にも「臭い」にもなり、人の暮らしに密接でありながら、ニオイはまだ多くの謎に包まれている分野だ。第一工業製薬はその可能性に光を当て、研究者と共に新しい未来を切り拓こうとしている。
「ライフウェルネス」への歩み
第一工業製薬は、京都・東京を拠点とする化学素材メーカーとして長年産業界を支えてきた。界面活性剤をはじめとしたコア技術を強みに、分散剤、繊維・農薬・電子材料・医薬・ライフサイエンスなど幅広い分野に製品を供給している。その中でも特徴的なのは、生活環境の快適性を高める「ライフウェルネス」領域への取り組みだ。独自に培ってきた化学的知見を活かし、ニオイや香りに関する研究を積み重ねてきた。
ニオイを「取り除く」のではなく「中和する」
2025年からは研究体制を刷新し、受託開発中心の姿勢から「自らテーマを発信し、新しい価値を社会に届ける研究」へと舵を切った。特に注力するのが、長年培った化学技術を活かした独自の消臭アプローチである。従来の消臭方法は、物理吸着によってニオイ物質を取り除くか、化学反応で分解する、あるいは強い香りで覆い隠すといった手段が主流だった。しかしニオイは数百もの化合物が複雑に混ざり合っており、全てを吸着・分解するのは現実的に困難で、芳香によるマスキングはかえって不快感を残すこともある。これに対し同社が強みとする「臭気中和法」は、ニオイ同士を組み合わせて打ち消し合うことで、嗅覚への刺激を弱めるという革新的なアプローチだ。
ニオイ研究の未来を共に拓く仲間へ
今回設けられたリバネス研究費には、強い想いが込められている。ニオイは生活や産業に密接に関わる一方で、未解明な部分が多く、研究の余地が大きい分野だ。だからこそ「従来の延長線ではない発想を持ち込み、一緒に悩みながら挑戦してくれる仲間と出会いたい」と考えている。ニオイや嗅覚そのものを専門とする研究者だけでなく、むしろ機械系、AI・データ解析、天然物抽出、医療や介護の現場とつながる研究など、異分野からのアプローチこそ新しい突破口になり得る。また、嗅覚は年齢とともに衰えるため、若い世代の研究者が持つフィジカルな強みや柔軟な発想にも期待を寄せている。第一工業製薬が求めるのは、単に知識や技術を持つ人材ではなく、ニオイという未踏領域に興味を持ち、共に課題解決に挑む「仲間」そのものだ。
リバネス研究費の申請について
現在募集中のリバネス研究費
- 第70回 ガレージミナト賞(応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで)
- 第70回 第一工業製薬賞(応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで)
- 第70回 日本ハム賞(応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで)
- 第70回 プランテックス先端植物研究賞(応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで)
- 第70回 PFASブレイク賞(応募締切:2025年10月31日(金)18:00まで)
- 【常時募集】リバネス研究費 スタッフ推薦枠