リバネス研究費

2025年6月公募第69回リバネス研究費

第69回 ダイドー賞

現在募集中です。応募締切:2025年7月31日(木)18:00まで

心と体の健康に繋がる食関連のあらゆる研究

ダイドーグループが取り扱う飲料/ドリンク剤/ゼリー/サプリメント等の製品領域において、からだにおいしい(健康・活力・美容に寄与する効能)や、こころにおいしい(「元気」「わくわく」「サプライズ」「安心」に寄与する味、食感、香り、色彩、形状等)への貢献が見込まれる多様な研究アイデアを募集します。

設置企業・組織 ダイドーグループホールディングス株式会社
設置概要

採択件数:若干名
助成内容:研究費50万円

スケジュール 応募締切:2025年7月31日(木)18:00まで
審査結果:2025年10月ごろにご連絡予定
募集対象 ・大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者
・海外に留学中の方でも申請可能
・研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能
担当者より一言
ダイドーグループは、自動販売機を中心に飲料販売を手掛けるダイドードリンコをはじめ、サプリメント通販、ドリンク剤やパウチ製品のOEM製造、フルーツゼリー製造販売など幅広い事業領域があります。是非ご自身の研究と当社グループの事業を掛け合わせて「こころとからだに、おいしいものを。」を社会に提供できるワクワクした提案をお待ちしています。次代に向けた飲料・食品の新たな可能性に共に挑戦していきましょう!
設置企業インタビュー記事
経営戦略部 副部長/
未来共創研究所 所長
梅垣 真哉 氏

共創により研究を進め、「こころとからだに、おいしいものを。」を実現する

ダイドーグループホールディングス株式会社は2025年3月、創業からの長い歴史の中で初の研究組織となる「未来共創研究所」を設立した。社外との連携により研究テーマを定め、グループの強みを活かして社会に飲料・食品における新たな価値を届けることを目指すべく、リバネス研究費ダイドー賞を設置する。

社外連携を前提とした研究所の立ち上げ

ダイドーグループといえば、自動販売機を中心に飲料販売を手掛けるダイドードリンコ株式会社を思い浮かべる。しかし実は、同社はヘルスケア事業としてサプリメントの開発と販売も行っている。その他、医薬品や医薬部外品を中心にドリンク剤やパウチ製品のOEM製造を担う大同薬品工業株式会社、フルーツゼリー市場でトップシェアを誇る株式会社たらみなど、グループの事業は多岐に渡る。従来から「こころとからだに、おいしいものを。」をブランドメッセージとして、商品開発には注力してきたものの「新規の素材や素材を活かす製造技術を生み出す」研究体制はなかった。「将来に向けて飛躍するためには、グループ横断で中長期的な視野を持って研究開発を進めていくことが必須だ」という思いから、研究所の設立を構想。しかし、グループ内だけで研究体制をつくるには相当な時間がかかる。そこで、グループ各社から集まった研究員と、企業や大学等に所属する研究者とが連携して研究開発を進め、そこから生まれる、素材や技術により、新たな価値提供を可能とする商品を世に出すことを目指し、研究組織をこの3月に立ち上げたのだ。未来共創研究所では現在、研究員それぞれが捉える社会課題や技術課題について議論を交わしながら、アカデミアならではの視点と専門性を提供してくれる研究者を探している。

商品企画と流通の力で、研究成果を世に届ける

今回の研究費では「独自の課題や、解決に向けた技術・専門知識に期待しています」と語る研究所長の梅垣氏。一方でダイドー側から研究者へ提供できるものとして、「質の高い商品を作り出す企画・製造の力と、独自の販売網が強みです」と話す。飲料を販売する全国27万台以上の自動販売機は、いつ・どこに・どんな商品を販売するかを自社でコントロールが可能で、例えば高齢者が多い地域、ファミリー層が多い地域などに絞って商品を届けることもできる。また、フルーツゼリー市場の国内トップシェアを誇るたらみのゼリーは、どのコンビニ・スーパーマーケットでも目にするだろう。さらには「ダイドーは差別性の高い尖った商品の開発をずっと続けています。身体に良い商品だけでなく、おもしろい、こころにおいしい商品も科学的根拠を基に開発したいです」と話す。健康機能性や新たな食感、アップサイクル素材、吸収性向上など、「こころとからだに、おいしい」を実現するための研究対象は極めて広く可能性が広がる。ダイドーの商品企画力と流通の力は、研究の成果物を社会に届けるハイウェイになるだろう。研究者とともに、未来を共創する。ダイドーグループの新たな取り組みに、ぜひアイデアを寄せてほしい。

現在募集中のリバネス研究費