現在募集中です。応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで
微生物や動植物細胞を用いた物質生産に関わる研究
微生物や動植物細胞を用いた物質生産、微生物や動植物細胞を高速で進化させる育種方法、ゲノム編集、DNA合成、培養方法、分析技術、自動化技術、あるいはバイオものづくりに関する全く新規のアプローチについて、ウェット・ドライにかかわらず募集します。
設置企業・組織 | 株式会社リバネス |
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設置概要 | 採択件数:若干名 助成内容:研究費50万円 |
スケジュール | 応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで 審査結果:2025年4月にご連絡予定 |
募集対象 | ・大学・研究機関に所属する40歳以下の研究者 ・海外に留学中の方でも申請可能 ・研究室に所属して研究を始めていれば、学部生からでも申請可能 |
- 担当者より一言
- 初期的な、これから概念検証を進めていくような挑戦的なテーマも含めてご応募をお待ちしています。これまでバイオ以外の研究領域で研究をされてきた方からの提案など、異なる視点から見たときの研究アイデアも歓迎しています。この研究費を申請者の研究の裾野を広げる機会にしていきたいと考えていますので、尖った提案も大歓迎です。
リバネス研究費の申請について
設置企業インタビュー記事
教育開発事業部 河嶋 伊都子(右)
画期的なバイオテクノロジーの一歩目を作る
アカデミアから生まれたバイオテクノロジーの種は医薬品、食品、農業分野などにおいて画期的な進歩をもたらす原動力になってきた。そして今、社会課題の解決に向けてバイオテクノロジーへの期待がさらに高まっている。リバネス研究費生物工学賞は、バイオ分野の研究者とリバネスで、これからの社会課題を解決するバイオテクノロジーを生み出す一歩目を作るために設けた賞だ。
生物の力を活用した新たな物質生産
地球の温暖化、プラスチックゴミ等による環境汚染など、石油化学に依存したこれまでのものづくりによる環境への負荷が高まっており、石油化学だけに依存しないものづくりの方法が世界中で模索されている。その方法のひとつとして現在バイオテクノロジーへの期待が高まっている。例えば、二酸化炭素と水素から有機物を産生する水素細菌は、二酸化炭素を固定するといった観点からも注目が集まり、工業化に向けた技術開発が産業界を巻き込んで急速に進んでいる。社会実装に向けては、安価かつ安定した製造ができることが欠かせないが、元々自然界に存在していた水素細菌をそのまま培養しただけでは目標は実現できない。そこで、微生物の育種や培養方法の開発、製造方法の確立など、様々な点でブレークスルーが求められており、大きな研究開発の動きを起こしている。
アカデミアの研究から技術の種を作り出す
現在の技術課題を解決するには、事業の採算性に縛られすぎると思考の枠が狭まり、画期的な技術を生み出す機会を潰してしまう可能性もある。アカデミアの自由な発想は、この課題に対して一石を投じられるのではないかと考え、今回リバネス研究費生物工学賞を設置するに至った。今回の研究費では、上述した微生物や動植物等の細胞によって物質を生産することを目指した研究以外にも、細胞医薬品や培養肉のような細胞そのものを利用することを目的とする研究まで、広く微生物や動植物等の細胞を基盤とした産業の礎になっていく研究分野を切り拓くテーマを募集する。例えば、目的とする物質を高産生する微生物を高速で進化させる方法、新たな育種の方法、微生物や動物細胞を高効率で培養するといったものから、全く新規のアイデアまで、色々な分野からウェット・ドライにかかわらず、挑戦する機会にしてもらいたいと考えている。
アイデアを広げる議論から始めたい
バイオテクノロジー分野の技術が社会に普及していくためには10年以上の長い時間がかかることが多いが、昨今は短期的な成果につながるかどうかで評価されがちだ。今回の生物工学賞では、長い時間がかかる研究の可能性を試すための初期的な検証、異なる分野・業種と連携して次の一歩を作るためのアイデアを広げる議論を申請者のみなさんと行いたいと考えている。自分のアイデアを試してみたいと考えている研究者に、ぜひこの機会を活かしていただきたい。
リバネス研究費の申請について
現在募集中のリバネス研究費
- 第67回 フルライフ賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 生物工学賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 海洋フロンティア賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 京セラ賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 第67回 基盤技術賞(応募締切:2025年1月31日(金)18:00まで)
- 【常時募集】リバネス研究費 スタッフ推薦枠