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2008.04.02 リバネス研究費:採択者発表

第5回リバネス研究費 タンパク質研究推進賞 採択者発表

第5回リバネス研究費タンパク質研究推進賞の採択者が決定しましたので発表します。
採択者および研究課題名は以下のとおりでございます。

■ 受賞者
高田 伊知郎
■ 所属 職位
慶應義塾大学 講師
■ テーマ
間葉系幹細胞におけるPPARγ新規転写共役因子の同定

■ 採択者の声
この度は採択いただき、ありがとうございました。骨を作る骨芽細胞と脂肪細胞は同じ骨髄中の間葉系幹細胞から分化しますが、そのバランスの破綻は2型糖尿病や骨粗鬆症等を引き起こします。自分は脂肪細胞分化を促進する転写因子PPARγの機能制御シグナルと分子機構に着目して研究を行ってきました。特に今回は質量分析計を用いて、骨芽細胞分化を促進するBMPシグナル依存的にPPARγと作用する分子を同定したいと考えております。若手と言える年ではないのですが、頂いた助成金と質量分析受託サービスを用いて成果を出したいと思いますので、宜しくお願い致します。

■ 受賞者
叶 隆
■ 所属 職位
高崎健康福祉大学 助手
■ テーマ
LC/MS/MSを用いた血中バイオ医薬品の分離および定量法の確立

■ 採択者の声
バイオ医薬品は、生物材料を起源とする医薬品であることから、これを定量する場合(例えば血中濃度)、通常の免疫学的手法では、生体成分と投与された物質が区別できないことがあります。我々の研究は、バイオ医薬品を生体成分の影響を回避して定量する系を確立することを目的とします。この研究が進めば、バイオ医薬品の正確な安全性の評価および副作用の回避にも繫がると考えられ、多くの有用なバイオ医薬品の開発に貢献すると期待されます。本賞の採択を伺い、嬉しくも身が引き締まる思いです。ご期待に答えられるよう精一杯頑張っていきたいと考えています。