【インタビュー】社会心理学を社会に活かせる場を求めて(関西学院大学大学院・中村早希)
リバネスのインターンシップでは、実験教室や科学雑誌の制作プロジェクトに参加することに加えて、新しいプロジェクトを立ち上げ実行することもできる。関西学院大学の中村早希さんは、リバネス大阪本社のインターン生として新たな研究プロジェクトを立ち上げ、3名のチームメンバーとともに進めている。中村さんが大学で研究を行うだけでなく、リバネスのインターンシップに参加してプロジェクトを立ち上げた背景には、彼女自身の社会心理学研究を通して抱いた課題を解決したいという強い想いがあった。
私は、高校生の頃から人を取り巻く環境に興味がありました。所属していた演劇部でも、主役が主役らしく見えるのは脇役の存在があるからだと、周りの環境や状況に着目していたように思います。大学で研究を始めてからは、特に「言葉を通して人の考えや行動が変わるメカニズム」に興味をもち、日常や社会生活の中で起こる現象に着目してそのメカニズムを心理学によって解き明かそうとしてきました。これまで取り組んできたテーマは、「飲食(お菓子を食べること)が話し合いを活性化させるのか」「選挙の投票率や高感度が上がる要因の探索」「意見の異なる複数人からの説得をどのように受け入れるか」などです。
しかし、研究を進める中で、社会との接点が少なく、実社会の問題に取り組む研究が少なくなっていることに気付きました。その一方で、私の研究に興味をもって声をかけてくれた企業の方の話を聞くと、社会心理学に対する社会のニーズや活用の機会は十分にあると感じました。そこでとにかく様々な会社を訪問し、社会心理学を活かせる場所を見つけ出そうと奔走していたときに、リバネスに出会いました。
リバネスの人に初めて会ったのは、「研究者の新たな活躍の場所を発見する」をテーマに行なわれているキャリアイベント「キャリアディスカバリーフォーラム」に参加したときでした。そこで受けた衝撃は忘れられません。自分と似た課題感を持っている研究者がいることや、異分野との連携から生まれた新しい製品や取り組みに刺激を受けました。これがきっかけで社会心理学を他の分野の人とコラボレーションすることでもっと面白く発展させられるとワクワクし、リバネスインターンへの参加を決めました。
インターンを始めてすぐに、自己紹介とともにこれまで考えていた社会心理学の課題についても発表したところ、異なる専門性をもったインターン生や社員からたくさんの意見をもらいました。その結果、自分の掲げた課題に共感してくれた社員やインターン生でチームを組み、新企画「心の社会実装プロジェクト」を始めることになったのです。このプロジェクトでは、一般企業が抱える「社員の自律的な行動を引き出せない」という課題に対して、リバネスの社員を研究対象にデータを収集・分析し、自律的な行動を生み出す要因を探ろうとしています。
リバネスでは、私自身がプロジェクトを立ち上げる一方で、同様にプロジェクトを立ち上げた他のインターン生のプレゼンを聴いてそれに参加するという経験もありました。それがあったからこそ、自分のプロジェクトに人を巻き込むことができたのだと思います。これからも熱意をもって人を巻き込み、巻き込まれながら、自分の想いや考えをプロジェクトというかたちにして実現できるリバネスのインターンシップを活用していきたいです。
(取材と文・濱口 真慈)
2019年7月21日(日)開催!
リバネス大阪本社の役員や社員と交流できるイベント
第9回 Visionary Cafe Osaka 参加者募集中!
2019年8月18日(日)開催!
リバネス東京本社の役員や社員と交流できるイベント
第27回 Visionary Cafe Tokyo 参加者募集中!
2019年6月22日(土)開催!
研究者の新しい生き方を発見したい人が集まるキャリアイベント
キャリアディスカバリーフォーラム2019参加者募集中!
(参加登録 締切6/21(金)18:00)
※延長しました!