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今までにないエンターテインメントを 提供したい 東宝株式会社 山崎 倫明

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東宝株式会社 経営企画部 イノベーション推進室 マネージャー 山崎 倫明 氏

  映画の会社として知られ、2016年の年間興行収入シェアでは市場の約4割を占め、業界No.1の位置をキープする東宝株式会社。設立して85年間、映画を大衆にむけて身近で特別なエンターテインメントとして提供し続けるために、今も昔も様々なチャレンジを続けている。今回新たなチャレンジとして、研究者とのコラボレーションを求め、リバネス研究費を仕掛ける。その内に秘めた想いについてイノベーション推進室の山崎氏に語ってもらった。

挑戦が支える成長

 2017年2月期連結決算の最終利益が過去最高益を達成し、3期連続で最高益を更新し続ける東宝。「シン・ゴジラ」「君の名は。」の大ヒットなど、映画コンテンツ自体にフォーカスが当たりがちだが、その源泉は一流のクリエイターたちとのコラボレーションにある。社内の企画・プロデュース能力を強化し、外部の「才能」を早期発掘・育成し続けた結果、驚きやワクワクや感動を伝えるエンターテインメント作品を多数製作できているのだ。その他にも、映像・音響等の高機能化や、座席のラグジュアリー化、売店商品の高付加価値化など非日常シネコン空間の創出や、スポーツやコンサートのライブ・ビューイングをはじめスクリーンをメディア的に活用するなど、新しい挑戦を数多く続けている。そして現在、東宝は次の大きなチャレンジとして、研究者とのコラボレーションで新たなエンターテインメントを作っていきたいと考えている。

テクノロジー×エンターテインメント

 「東宝は監督やアニメーターとのアーティスティックなアプローチによってエンターテインメント作りを推進してきましたが、大学で行われるようなテクノロジーをベースにしたアカデミックなアプローチは今まで開拓してきていませんでした。しかしながら、ポケモンGOの大ヒットなど、最先端のテクノロジーをエンターテインメントに組み込めた成功例を見ると、研究者がエンターテインメント界に大ブームを起こす大きな可能性を感じています。だからこそ、今回の取組みを機に、クリエイターだけでなく、創造的な研究者ともコラボレーションして、驚きやワクワクや感動を伝えるようなエンターテインメントを一緒に目指していきたいと考えたのです」。山崎氏が所属するイノベーション推進室のミッションは、東宝の可能性を探求すること。エンターテインメントと言っても、その対象は映画コンテンツに限らない。AR・VRによるこれまでにないユーザー体験や最先端の映像・音響機器、ドローン等を活用した撮影手法、AIを用いた短編小説の創作など、エンターテインメントにつなげられる研究ならばすべて対象になる。「研究者とのコラボレーションを募集する取組みは映画界としても史上初であり、新たな挑戦と位置づけています。だからこそ、映画館の枠に縛られず、新しい発想のアイデアを出していただきたいと思っています」。

創造的な研究者との出会いを求めて

 東宝は、映画・アニメ・演劇 ・ドラマなどのコンテンツ制作から、全国74館666スクリーンの映画館興行まで、幅広い業態を展開している。これらを研究・実験の対象としたときどのようなテーマが考えられるのか。幅広い層のお客様にどんな新しい娯楽を提供できるのか。これが山崎氏の大きな関心事だ。「今回のリバネス研究費東宝賞をきっかけに、共同研究など、長期的に研究者と関わっていきたいと考えています。今までにないエンターテインメントを生み出していくために、従来の枠にとらわれずに研究テーマを申請してください。映画や映画館に関連しなくてもエンターテインメントに絡むものであれば大歓迎です。」エンターテインメント業界に新風を巻き起こすのは、あなたの研究かもしれない。(文・齊藤 想聖)

研究申請お待ちしております

【7/31〆切】第37回リバネス研究費 東宝賞

東宝株式会社 経営企画部 イノベーション推進室 マネージャー
山崎 倫明

PROFILE  2004年、東京大学経済学部経営学科卒業。同年、東宝株式会社に入社。映画やテレビドラマのプロデューサーを経験しながら、2017年4月に創設されたイノベーション推進室の立ち上げメンバーとなる。2016年に筑波大学社会人大学院国際経営プロフェッショナル専攻に入学。

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